秋田県の乳頭温泉郷にある鶴の湯は、全国でも屈指の人気を誇る温泉宿として知られています。江戸時代初期(1615年頃)から続く約400年の歴史を持つ茅葺き屋根の建物と乳白色の秘湯は、多くの温泉ファンが憧れる存在です。
しかし実際に予約を取ろうとすると、その困難さに直面する方も多いでしょう。実は、予約が取れないと諦めていた方でも、宿泊直前のキャンセルを狙うことで予約できる可能性があります。特にキャンセル料が発生する時期には、ネット上に空室が出やすくなるため要チェックです。
この記事では、鶴の湯の予約が取れない具体的な理由から、実際に予約を獲得するための「キャンセル拾いの時期」、そして代替案まで詳しく解説していきます。
※本記事の情報は2025年9月時点のものです。最新の予約方法や料金については鶴の湯温泉公式サイトでご確認ください
【結論】鶴の湯の予約はキャンセル拾いの直前予約が狙い目!
大人気の鶴の湯は、予約開始日に即埋まることがほとんどです。しかし、「もう予約は無理だろう…」と諦めるのは少し待ってください。宿泊直前に発生するキャンセルを狙う「キャンセル拾い」で、運が良ければ憧れの鶴の湯に泊まれ可能性があります。
特に、キャンセル料が発生し始めるタイミング(一週間前から)には、空室がひょっこり出る可能性が高まります。この時期に「日本秘湯を守る会」などの予約サイトをこまめにチェックすることが、成功への鍵となりますよ。
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鶴の湯のキャンセルを取るための裏ワザ3選
①キャンセル待ちを狙う(キャンセル料発生日が狙い目)
宿泊予定日の直前、特にキャンセル料が発生するタイミング(3日前・前日など)に空室が出やすくなります。この時期にキャンセルが発生するのは、急な予定変更やキャンセル料を避けたい利用者の心理が働くためです。
「日本秘湯を守る会」の公式サイトはキャンセル情報の反映が比較的早いため、このタイミングでこまめにサイトをチェックすることで、思わぬ空室を発見できる可能性があります。
鶴の湯のキャンセル規定を活用!狙い目の時期はここ
鶴の湯のキャンセル料は、宿泊日までの日数に応じて発生します。この規定を把握することで、いつ頃空室が出やすくなるか予測できます。
鶴の湯のキャンセル規定(公式より)
※キャンセル料はご利用料金(税込)からの割合計算になります。
宿泊日までの日数 | キャンセル料の割合 |
当日 | 100% |
1日前 | 60% |
2日前 | 60% |
3日前 | 30% |
4日前 | 30% |
5日前 | 10% |
6日前 | 10% |
7日前 | 10% |
【ここが狙い目!】
特に「3日前から」と「5日前から」はキャンセル料の割合が上がるため、予約をキャンセルする方が増える傾向にあります。このタイミングで公式サイトや予約サイトをこまめにチェックすると、思わぬ空室に巡り合えるチャンスが高まります。
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実際に空室が出た例(2025年9月14日時点)
実際に、2025年9月14日時点では、宿泊日の4〜5日前に空室が出ていることが確認できました。このように、直前でも諦めずにサイトをチェックし続けることが重要です。
実際に空室が出た際の画像はこちらです。
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②宿泊サイトや旅行会社を併用する
公式サイトや電話予約だけでなく、JTBやJR東日本びゅうダイナミックレールパックなど複数のルートを併用することで、予約獲得のチャンスを広げることができます。それぞれ異なる在庫を持っている場合があるため、一つの方法で取れなくても他で空きが見つかることがあります。
特に直前期には、旅行会社が持っていた在庫が急に放出されることもあり、複数のルートを監視することが重要です。
③平日や閑散期を狙う
1月の連休明けや4月中旬、12月上旬などは比較的予約が取りやすい時期とされています。また、雪が深い真冬の時期は一般的に敬遠されがちですが、逆に空きが出やすいシーズンでもあります。
平日の宿泊であれば、週末と比べて競争率が下がるため、柔軟にスケジュールを調整できる方にとっては狙い目となります。
鶴の湯の予約方法とポイント
電話予約(6か月前の1日から受付)
宿泊希望日の6か月前の1日から電話予約が開始されます。たとえば3月に宿泊したい場合、前年の9月1日が予約開始日となります。受付時間は朝7時から夜10時までですが、朝一番の時間帯に電話が集中するため、繋がるまで何度もかけ直す根気強さが必要です。
電話番号: 0187-46-2139
受付時間: 7:00~22:00
ネット予約
秘湯を守る会公式サイト
「日本秘湯を守る会」の公式サイトからネット予約が可能です。特に人気の「本陣」もこのサイトから予約できるため、本陣に宿泊したい方には重要なルートとなります。
ただし、半年先までほぼ埋まっている状況が続いているため、キャンセル待ちを狙ってこまめにサイトをチェックすることがポイントです。
旅行会社(JTBなど)
JTBをはじめとする一部の旅行会社でも鶴の湯の取り扱いがあります。利用できる部屋タイプは限られますが、電話や公式サイトよりも空きが見つかることもあるため要チェックです。
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JR東日本パック
JR東日本が販売する旅行商品として、鶴の湯のパッケージツアーが用意されることがあります。新幹線と宿泊がセットになっており、個人予約よりも確保しやすい場合があるため、鉄道を利用する方にはおすすめの方法です。
パッケージツアーの場合、個人では取れない枠が確保されていることもあり、思わぬチャンスとなる可能性があります。
鶴の湯の予約がとれない理由5つ
①予約開始と同時に埋まる人気
乳頭温泉「鶴の湯」は、温泉ファンの間で高い人気を誇る宿として親しまれています。江戸時代初期から続く茅葺き屋根の歴史ある建物と、乳白色の秘湯という希少性の高さから、予約開始日には多くの予約希望者が集中します。
特に最も人気の高い「本陣」(茅葺き屋根の歴史ある建物の客室)については、宿泊可能な客室が4室と限られているため競争が激しくなります。古い建築様式を保った温泉宿として、その歴史的価値と温泉の質の高さが多くの温泉愛好家に支持されています。
②客室数が少なく競争率が高い
鶴の湯は昔ながらの茅葺き建物をそのまま活かした温泉宿であるため、全約35室と客室数が非常に限られています。最も人気の本陣をはじめ、全体でも宿泊できる部屋数が少なく、そもそもの供給量が需要に対して不足している状況です。
現代的なホテルのように客室を増築することも、歴史ある建物の保存という観点から困難であり、この希少性がさらに予約困難に拍車をかけています。
③電話とネット予約の混在で複雑
予約方法が電話とネットの両方から可能である一方、部屋タイプによって最適な予約方法が異なるのも混乱の原因となっています。人気の「本陣」は日本秘湯を守る会の公式サイトからのネット予約も利用できる一方、電話予約の方が取りやすい場合もあります。
この複雑なシステムのため、「どの方法で、いつ予約すればよいのか」が分からず、せっかくのチャンスを逃してしまう方も少なくありません。
④観光シーズンは特に激戦
紅葉が美しい秋季、雪見露天が楽しめる冬季、そしてゴールデンウィークなどの大型連休は、予約困難のピークとなります。これらのシーズンは通常期と比べて予約競争が激化し、6か月前の予約開始日でも早い段階で満室となることが多くあります。
特に本陣の予約については、人気シーズンでは開始から短時間で埋まってしまうこともあり、迅速な対応が求められます。
⑤リピーターが多く予約枠が限られる
一度鶴の湯に宿泊した人の中にはリピーターとなる方も多く、常連客の中には毎年同じ時期に宿泊する方も見られます。このため、実質的に新規の予約希望者に回る枠がさらに少なくなっているのが現実です。
このリピーター効果により、表面的な客室数以上に新規予約の難易度が高くなっており、初回挑戦者にとってはより厳しい状況となっています。
鶴の湯に泊まれないときの代替宿おすすめ6選
①鶴の湯別館「山の宿」
鶴の湯直営の別館で、本館と同じ源泉を楽しむことができるのが最大の魅力です。本館への送迎サービスもあるため、鶴の湯本館に泊まれなくても「鶴の湯気分」をしっかりと味わうことができます。
建物は本館ほど歴史的ではありませんが、温泉の質は全く同じであり、本館よりも設備が整っているという利点もあります。
②休暇村 乳頭温泉郷
乳頭温泉郷の中心に位置し、他の温泉へのアクセスも良好な宿です。郷土料理をメインにしたビュッフェ形式の食事が楽しめ、秋田錦牛ステーキ付のプランもあります。
泉質の異なる2種類の源泉掛け流しで、四季折々のブナの森に囲まれた露天風呂が魅力。湯めぐり帖や湯めぐり号を利用した周辺散策の拠点としても最適です。
③乳頭温泉郷「大釜温泉」
廃校となった木造校舎を利用したユニークなコンセプトの温泉宿です。どこか懐かしい雰囲気が漂う館内は、現代では味わえない特別な体験を提供してくれます。
教室だった部屋が客室として使われており、学校時代を思い出すような不思議な感覚を楽しむことができます。
④田沢湖周辺の温泉宿(駒ケ岳温泉)
鶴の湯の姉妹宿である「駒ケ岳温泉」では、夜20時から鶴の湯への無料送迎サービスを提供しています。駒ケ岳温泉に宿泊しながら、日帰りで鶴の湯の温泉を楽しむことができるプランが用意されています。
広々とした和室でゆっくり過ごした後、夜に憧れの鶴の湯で温泉に浸かるという、両方の良いところを体験できる魅力的なプランです。
⑤乳頭温泉郷「妙乃湯」
女性からの人気が特に高い温泉宿です。モダンで洗練された雰囲気の客室と、金色と銀色の2種類の異なる泉質を楽しめるのが特徴で、鶴の湯とは違った魅力を提供しています。
露天風呂からの眺望も素晴らしく、鶴の湯に泊まれなかった場合でも十分に満足できる宿として評価されています。
⑥乳頭温泉郷「黒湯温泉」
山小屋風の素朴な雰囲気が残る、秘湯感たっぷりの温泉宿です。黒湯の名前の通り、独特の色合いを持つ個性的なお湯を体験できます。
鶴の湯ほどの知名度はありませんが、それゆえに比較的予約が取りやすく、静かで落ち着いた温泉体験を求める方には最適です。
まとめ
鶴の湯は多くの方に愛され続けている名湯で、その人気の高さから予約を取るのはなかなか大変です。予約開始と同時に満室になってしまうことも多く、「予約が取れない」と感じる方も少なくないでしょう。
でも大丈夫です。この記事でご紹介した「キャンセル拾い」の方法を試していただければ、憧れの鶴の湯にご宿泊いただける可能性は十分にございます。宿泊日の3日前や5日前など、キャンセル料が発生するタイミングで空室が出やすくなりますので、そのあたりを狙ってみてください。諦めずに予約サイトを時々チェックしていただくことをおすすめします。
また、半年先の通常予約にチャレンジされる際は、お電話での予約や「日本秘湯を守る会」の公式サイト、旅行会社、JR東日本のびゅうダイナミックレールパックなど、いくつかの方法を組み合わせてお試しいただければと思います。
もしも鶴の湯本館のご予約が難しい場合でも、鶴の湯別館「山の宿」や「休暇村 乳頭温泉郷」など、乳頭温泉郷には素敵な宿がたくさんございます。湯めぐり帖を使えば複数の温泉をゆっくりとお楽しみいただけます。
この記事でお伝えした方法を参考に、ぜひ心に残る乳頭温泉郷でのひとときをお過ごしください。きっと素晴らしい温泉旅行になることと思います。
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