「えー、読書感想文…めんどくさいなぁ」。
夏休みの宿題リストを見た我が子の、正直なつぶやきが聞こえてきませんか?
真っ白な原稿用紙を前に、親子で「うーん…」と頭を抱える時間。本を選ぶのも一苦労、感想を言葉にするのはもっと大変。
この光景、もはや日本の「夏休みあるある」かもしれませんね。
何を隠そう、我が家も毎年この宿題に頭を悩ませてきました。でも、もう大丈夫!
この記事では、読書が苦手な子でも夢中になれて、「書きたいことがあふれてくる!」、そんな素晴らしい本たちと、誰でも感想文が上手に書けるようになる「魔法の5ステップ」をご紹介します。
この記事で紹介するのは、
- 小学生の読書感想文におすすめ!想像力が広がる名作5選
- お子さんのタイプ別に選べる!作品紹介と感想文のヒント
- 「実体験」と結びつけてスラスラ書ける!魔法の5ステップ
- 親としてできる、最高のサポート方法
これを読んで、今年の読書感想文を親子で楽しく乗り切ってくださいね。
でも、「そうは言っても、うちの子は活字を読むのが本当に苦手で…」
そんなお悩みを持つ親御さんに、とっておきの秘策があります。それが、「耳で聴く読書」です!
プロのナレーターが臨場感たっぷりに本を読んでくれるサービス「Audible(オーディブル)」を使えば、まるで映画やアニメを観るように物語の世界に没入できます。
「これ、面白いかも!」「続きが気になる!」
まずは耳から物語の楽しさを体験し、そう感じたら改めて本を手に取ってみる。このワンクッションが、読書への苦手意識を驚くほど軽くしてくれますよ。
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なぜ小学生の読書感想文に「物語の名作」が最適なのか?
数ある本の中で、なぜこれから紹介する5つの作品が特におすすめなのでしょうか。それには、明確な3つの理由があります。
理由1:物語がとにかく面白い!だから、本が苦手な子でも夢中になれる
何よりもまず、物語そのものが抜群に面白いこと!ハラハラドキドキの冒険、不思議な出来事、魅力的な登場人物たち…。一度読み始めると、「次どうなるの?」とページをめくる手が止まらなくなります。「宿題だから仕方なく読む」のではなく、「面白いから読みたい!」という気持ちが、最高の感想文への第一歩です。
理由2:主人公と一緒に「自分ならどうする?」と考えられる!
物語の主人公たちは、みんな悩んだり、決断したり、勇気を出したりします。その姿に、子どもたちは自然と「自分だったらどうするかな?」「この気持ち、わかる!」と、物語の世界に自分を重ね合わせます。この「自分ごと」として考える体験が、感想文で一番大切な「自分の意見」を持つことにつながるのです。
理由3:感想文で一番大事な「自分の体験」と驚くほど結びつけやすい!
先生が読書感想文で一番知りたいのは、あらすじの上手な要約ではありません。「本を読んで、あなた自身が何を感じ、どう考え、どう変わったか」です。これから紹介する物語には、読者自身の過去の体験や気持ちを引き出す「フック(きっかけ)」がたくさん隠されています。物語を通して、お子さん自身が大きく成長できる最高の“相棒”になってくれるはずです。
【タイプ別】読書感想文におすすめ!小学生高学年向け名作6選
「おすすめなのはわかったけど、どれを選べばいいの?」という方のために、お子さんのタイプ別に特におすすめしたい5作品を厳選しました。「実体験との結びつけやすさ」という視点で、感想文のヒントも詳しく解説します。
1. ハラハラドキドキの冒険が好きならコレ!『二分間の冒険』
【どんな本?】
小学6年生の悟が、学校の校庭で竜の形をした不思議な生き物「ダレカ」と出会い、たった二分間だけ異世界へ冒険に出る物語。元の世界に戻るためには、恐ろしい敵から「宝物」を取り返さなければなりません。知恵と勇気、そして友達との協力が試される、息もつかせぬ冒険ファンタジーです。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
- ポイント①:「勇気」について考える
悟は、最初は怖がりながらも、大切なものを守るために勇気を出します。自分が「怖いけど頑張った」経験を思い出してみましょう。
(問いかけの例)
「悟が勇気を出した場面を読んで、自分が苦手な跳び箱に挑戦した時のことを思い出した」「発表会でドキドキしたけど、頑張ってセリフを言えたのは、自分なりの冒険だったかもしれない」
- ポイント②:「友達との協力」を「クラスでの出来事」に重ねる
一人ではできないことも、友達と力を合わせれば乗り越えられます。学校の行事や遊びの中で、友達と協力して嬉しかった経験はありませんか?
(問いかけの例)
「運動会のリレーで、みんなでバトンをつないだ時のことを思い出した」「友達とケンカしちゃったけど、悟たちみたいに、ちゃんと話し合えば仲直りできるんだなと思った」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ 冒険ごっこやゲームが好き
✅ 友達と協力して何かを成し遂げたことがある
✅ 「勇気」という言葉にワクワクする
2. 新しい世界へ飛び出したいならコレ!『魔女の宅急便』
【どんな本?】
13歳になった魔女のキキが、一人前の魔女になるためのしきたりで親元を離れ、見知らぬ町で暮らし始める物語。相棒の黒猫ジジと一緒に「お届けもの屋さん」を開業し、様々な人との出会いや初めての仕事を通して、喜びや困難を乗り越えながら成長していきます。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
ポイント①:「新しい環境での挑戦」を自分の経験に重ねる
キキは、誰も知らない町で不安を感じながらも、自分で自分の居場所を作っていきます。自分が新しいクラスになった時や、習い事を始めた時、初めて一人でおつかいに行った時の気持ちを思い出してみましょう。
(問いかけの例)
「キキが初めてコリコの町に着いた時のドキドキする気持ち、わかるな。自分が初めてサッカークラブの練習に行った時も、不安だったけどワクワクした」「最初は苦手だと思っていたクラスの〇〇さんと話してみたら、キキが出会ったトンボさんみたいに、面白い人だったという経験はないかな?」
ポイント②:「自分の『得意』で誰かを助ける」ことを考える
キキは、自分の特技である「空を飛ぶこと」を活かして、町の人々の役に立ちます。自分が「好き」なことや「得意」なことで、誰かを助けたり、喜ばせたりした経験について考えてみましょう。
(問いかけの例)
「キキがお届けものをした時、お客さんはとても喜んでいたね。君が、お母さんが大変そうな時にお皿洗いを手伝ったら、『ありがとう、助かったわ』って笑顔になったよね。あの時の嬉しい気持ちと似ているかもしれないね」「絵を描くのが得意な君が、おばあちゃんの誕生日に似顔絵をプレゼントしたら、キキみたいに誰かを笑顔にできる素敵な『魔法』になるんじゃないかな?」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ 新しい学年やクラスになったばかりで、少しドキドキしている
✅ 何か得意なことや好きなことがある
✅ お手伝いやお店やさんごっこが好き
3. ふしぎなお店や道具にワクワクするならコレ!『銭天堂』
【どんな本?】
幸運な人だけがたどり着けるふしぎな駄菓子屋「銭天堂」。店主の紅子さんがすすめる駄菓子は、食べると悩みを解決してくれます。でも、食べ方や使い方を間違えると…。ちょっぴり怖くて、ためになるお話がたくさん詰まった大人気シリーズです。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
- ポイント①:「自分の願い事」について考える
もし自分が銭天堂に行ったら、どんな悩みを解決したくて、どの駄菓子を買いたいですか?その理由も考えてみましょう。
(問いかけの例)「もし僕が『ミュージックスナック』を食べたら、リコーダーのテストがうまくいくかな」「私がほしいのは『ドクターラムネキット』。お母さんの肩こりを治してあげたいから」
- ポイント②:「幸運と不運」を考える
銭天堂のお客さんは、駄菓子の力で幸せになる人もいれば、不幸になる人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか。自分の生活の中での「ラッキーだったこと」「アンラッキーだったこと」を振り返ってみましょう。
(問いかけの例)
「ルールを守ることの大切さがわかった。ゲームの時間を守らないと、目が悪くなったり、お母さんに怒られたりするのと同じだと思った」「欲張りすぎると良くないんだなと思った。おやつを独り占めしようとして、お腹を壊したことを思い出した」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ ふしぎな道具や魔法に興味がある
✅ 「もしも〜だったら」と想像するのが好き
✅ 食べることが大好き

4. ちょっぴり大人っぽいファンタジーが好きならコレ!『霧のむこうのふしぎな町』
【どんな本?】
小学6年生のリナが、夏休みの間、霧の谷の向こうにある不思議な町「霧の町」で働くことになる物語。わがままだったリナは、個性的な住人たちとの出会いや、下宿屋「ピコットさん」での仕事を通して、少しずつ成長していきます。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
- ポイント①:「新しい場所での気持ち」を思い出す
リナは、初めての場所で不安を感じながらも、自分で居場所を見つけていきます。自分が新しいクラスになった時や、習い事を始めた時の気持ちを思い出してみましょう。
(問いかけの例)
「リナが初めて霧の町に行った時のドキドキする気持ち、わかるな。僕が初めて一人でおじいちゃんの家にお泊りに行った時も、不安だったけどワクワクした」「最初は苦手だった人が、話してみたら面白い人だった、という経験が自分にもある」
- ポイント②:「働くこと」について考える
リナは掃除や料理など、自分の仕事を責任もってやり遂げます。「お手伝い」や「係の仕事」など、自分が何か役割をやり遂げて、嬉しかったり、誰かに感謝されたりした経験と結びつけてみましょう。
(問いかけの例)
「リナが一生懸命働いて褒められた場面を読んで、自分がお母さんのお手伝いをして『ありがとう』と言われた時の嬉しい気持ちを思い出した」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ ファンタジーや不思議な世界観が好き
✅ 少し背伸びして大人っぽい物語を読んでみたい
✅ 新しい環境で頑張った経験がある

5.「大切なこと」について考えたいならコレ!『星の王子さま』
【どんな本?】
飛行機の不時着で砂漠に降り立った「僕」が、小さな星からやってきた王子さまと出会う物語。王子さまが旅してきた色々な星の話を聞くうちに、「僕」は大人になるにつれて忘れてしまった「本当に大切なこと」に気づかされていきます。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
- ポイント①:「自分だけのたった一つのもの」を考える
王子さまにとってのバラの花のように、自分にとって「他のものとは違う、特別な存在」はありますか?それは友達かもしれないし、ペットや、大切にしているぬいぐるみかもしれません。
(問いかけの例)
「うちで飼っている犬は、他の犬と見た目は同じかもしれないけど、毎日一緒にいるから、僕にとっては世界で一匹だけの特別な犬だ」「王子さまの言葉を読んで、いつも一緒に遊んでいる友達のことをもっと大切にしようと思った」
- ポイント②:「目に見えない大切なもの」を探す
「かんじんなことは、目に見えないんだ」という有名な言葉があります。自分にとって「目には見えないけれど大切なもの」は何だろう?と考えてみましょう。
(問いかけの例)
「『友情』や『優しさ』は目に見えないけど、とても大切なんだとわかった」「お母さんが作ってくれるご飯には、『美味しくなあれ』という愛情が見えないけど入っているんだなと思った」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ 「なんでだろう?」と物事を深く考えるのが好き
✅ ペットや大切な宝物がある
✅ 少し哲学的なテーマに触れてみたい
【私の娘小6時のエピソード】
ちなみに私の娘も、小学6年生の時にこの本で読書感想文を書きました。テーマに選んだのは、まさに「大切なことは目に見えない」という部分。自分にとっての「目に見えない大切なもの」を「友人との関係」に重ね合わせ、「これからも人との縁を大切にしていきたい」と結論づけていました。
お子さんが物語の世界と自分の体験を結びつけられた時、感想文は忘れられない特別なものになります。ぜひ、この本をきっかけにお子さんと「大切なこと」について話してみてくださいね。

6.「時間」について不思議に思ったことがあるならコレ!『モモ』
【どんな本?】
町の人の話をじっくり聞くのが得意な、不思議な少女モモ。しかし、人々の時間を盗む「灰色の男たち」が現れ、町からはゆとりや笑顔が消えてしまいます。モモは、時間をとりもどすために、カメのカシオペイアと一緒に冒険に出ます。
【感想文のヒント】実体験との結びつけポイント
- ポイント①:「時間の使い方」を振り返る
灰色の男たちに時間を盗まれた大人たちのように、「忙しい、忙しい」と感じることはありませんか?ゲームの時間、勉強の時間、友達と遊ぶ時間…。自分の時間の使い方を振り返ってみましょう。
(問いかけの例)
「時間を節約するために、急いでご飯を食べたり、宿題を雑にやったりすることがあった。でも、それは灰色の男たちに時間を盗まれているのと同じかもしれない」「モモみたいに、何もしないでボーっと空を眺める時間も、本当は大切なんだなと思った」
- ポイント②:「聞くこと」の大切さを考える
モモは、ただ黙って話を聞くだけで、みんなを幸せな気持ちにします。自分が誰かの話をじっくり聞いた経験や、逆に自分の話をしっかり聞いてもらって嬉しかった経験を思い出してみましょう。
(問いかけの例)
「友達が悩んでいる時、モモみたいに、ただ隣にいて話を聞いてあげたい」「お母さんが僕の話を『うん、うん』と聞いてくれると、すごく安心する。聞いてもらうことのパワーってすごいんだな」
【こんなお子さんにおすすめ】
✅ 「時間ってなんだろう?」と考えたことがある
✅ 人の話を聞くのが好き(または苦手)
✅ ファンタジーを通して社会の問題に触れてみたい

【魔法の5ステップ】もう悩まない!実体験を盛り込んだ読書感想文の書き方
さあ、読む本が決まったら、感想文を書いていきましょう。
「でも、やっぱり何から書けばいいか…」というあなたのために、誰でも傑作が書ける「魔法の5ステップ」をご紹介します。このステップ通りに進めれば、あらすじの紹介ではなく、「あなたの物語」が描けるようになります。
ステップ1:読む前の準備運動「自分だけの問い」を立てる
本を開く前に、ぜひやってほしいのが「この本から何を見つけたいかな?」という「問い(ミッション)」を立てることです。
「友達ともっと仲良くなるヒントが見つかるかな?」
「勇気を出すための呪文が書いてあるかな?」
こんな簡単な目的意識を持つだけで、本を読む時のアンテナの感度がぐっと上がります。ただ文字を追うのではなく、「宝探し」をするような感覚で本と向き合いましょう。
ステップ2:読みながら実行!「心のアンテナ」を立てて付箋(ふせん)を貼る
読みながら、自分の心が動いた部分に付箋を貼っていきましょう。ポイントは、「すごい!」と思った部分だけでなく、色々な気持ちにアンテナを立てることです。
- わくわくアンテナ:胸が熱くなったセリフや場面
- わかる!アンテナ:「わかる!」「自分もまったく同じ考えだった」と感じた主人公の気持ち
- はっけんアンテナ:「なるほど!」「そういう考え方があったのか!」と学んだこと
- なんで?アンテナ:「なんで?」「自分だったらどうするかな?」と考えさせられた部分
そして、付箋を貼る時に「なぜ心が動いたのか」を一言メモしておくのが超重要!後で感想文を書く時に、最高の材料になります。
ステップ3:感想文の核心へ!「本の世界」と「自分の世界」をつなげる
集めた付箋の中から、特に心に残ったものをいくつか選び、いよいよ感想文の「核心部」を作ります。ここで使う魔法のフレーズがこちら。
「(本の場面やセリフ)を読んで、私は、(自分の体験)を思い出しました。」
この文を使うだけで、感想文は一気に「自分だけの物語」に変わります。
- 【ダメな例】
「悟は、勇気を出して戦うことが大切だと学びました。」
→これでは、ただのあらすじ紹介です。 - 【良い例】
「『怖いのは、はずかしいことじゃない』というダレカの言葉を読んで、私は、初めて自転車の補助輪を外した時のことを思い出しました。何度も転んでヒザをすりむき、もうやめたいと思いましたが、お父さんがずっとそばで応援してくれました。あの時、あきらめないで挑戦したから、今ではどこへでも自転車で行けるようになったんだと、胸が熱くなりました。」
→自分の体験と結びつけることで、本から得た学びが立体的になり、説得力が生まれます。
ステップ4:構成の王道!「Before → After」で自分の成長を描く
自分の体験と結びつけられたら、それを読書感想文の「型」にはめていきましょう。最も評価されやすく、書きやすいのが「Before→After」構成です。
- 【読む前の自分(Before)】
この本を読む前、私は「失敗」とは、ただの恥ずかしいことだと思っていました。 - 【本との出会い(Trigger)】
しかし、『二分間の冒険』で主人公の悟が、怖がりながらも友達のために立ち向かう場面に出会い、ハッとしました。特に「○○」というセリフが心に刺さりました。 - 【自分の体験との結びつき】
その言葉を読んだ時、私はリレーの選手に選ばれなくて悔しかった時のことを思い出しました。(ステップ3で書いた内容をここにいれる) - 【読んだ後の自分(After)】
この本を読んだ今、私は「失敗」に対する考え方が変わりました。失敗は終わりではなく、次にもっとうまくやるための大切な経験なのだと考えるようになりました。 - 【未来への行動宣言(Action)】
これからは、失敗を恐れずに、苦手な算数の文章問題や、やったことのない学級委員にも、挑戦してみたいです。
この構成で書けば、「本との出会いを通して、自分がどう成長したか」という変化が明確に伝わり、読んだ人を惹きつける感想文になります。
ステップ5:仕上げのスパイス!かっこいいタイトルと書き出しを考える
本文が書けたら、最後にタイトルと書き出しを考えます。ここが魅力的だと、先生も「お、この感想文は面白そうだぞ」と期待して読み進めてくれます。
- 心に残った言葉を使う
例:「『かんじんなことは、目に見えない』と教えてくれた一冊」 - 問いかける形にする
例:「あなたにとっての『時間』とは何ですか?」 - Before→Afterをタイトルにする
例:「失敗が怖かった僕が、冒険に出たくなった理由」
書き出しも同じように、読者の心をぐっと掴むような一文を考えてみましょう。
親としてできる最高のサポートとは?
ここまで具体的な書き方を紹介しましたが、小学生が一人で全てをやり遂げるのは大変な時もあります。そんな時、親として何ができるでしょうか。
一番やってはいけないのは「早く書きなさい!」と急かすこと。焦りは、子どもの自由な発想を邪魔してしまいます。
どうしても本を開くのを嫌がる場合は、無理強いせず、「一緒に少しだけ聴いてみない?」とAudibleを提案してみるのも一つの手です。 親御さんも一緒に聴けば、「この場面、ハラハラしたね!」「この登場人物、面白いね」と、その後の会話のきっかけにもなります。移動中の車の中などで、親子で楽しむのもいいですね。
おすすめしたいサポートは、以下の3つです。
- 最高の「聞き役」になる
「どの場面が面白かった?」「なんでそう思ったの?」と、良い悪いを判断せずに、ただ興味を持って聞いてあげてください。子どもは話しているうちに、自分の考えが整理されていきます。 - 実体験を思い出させる「きっかけ」を作る
「その主人公の気持ち、○○ちゃんのサッカーの試合の時のあの経験に似てない?」と、具体的な出来事を思い出させる手伝いをしてあげると、子どももステップ3の「自分との結びつけ」がやりやすくなります。 - とにかく「書けたこと」を褒める
完璧を求める前に、まずは原稿用紙に向き合い、自分の言葉を紡ぎ出したそのプロセス自体を褒めてあげてください。「ここまで書けたんだ、すごいね!」その一言が、次への自信に繋がります。
読書感想文は、親子で対話し、一緒に成長できる素晴らしい機会になりますね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した名作たちは、読書感想文という宿題の枠をはるかに超え、これからの人生を歩んでいく上で大切なヒントをたくさん与えてくれる「心の栄養剤」のような存在です。
- 冒険が好きなら『二分間の冒険』
- 新しい世界へ飛び出したいなら『魔女の宅急便』
- 不思議な世界が好きなら『銭天堂』
- 少し大人びた物語なら『霧のむこうのふしぎな町』
- 大切なことを見つけたいなら『星の王子さま』
- 時間について考えたいなら『モモ』
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この記事で紹介した「魔法の5ステップ」を使えば、どの本を選んでも、あなただけの素晴らしい読書感想文が書けるはずです。
読書感想文は、誰かの正解を探す作業ではありません。本という鏡を通して、自分と向き合い、対話し、今まで気づかなかった「自分だけの宝物」を見つけてくださいね。
▼中学生のお子さんには、こちらの記事がおすすめです

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